VFXアーティスト兼ツール開発者のEvgeniy Shatskiy氏が、動画から自動でマスクを生成するGPU加速プラグイン「ONYX Ai Matte 2.5」をリリースしました。手動のロトワークに何時間もかけることなく、プロダクション品質のマットを生成できるとのことです。
【ONYX Ai Matteとは】背景説明
ONYX Ai Matteは、VFX制作における最も時間のかかる作業の一つである「ロトスコーピング」(動画から対象物を切り抜くマスク作業)を自動化するAIプラグインです。従来は手動で何時間もかけて行っていた精密なマスク作成を、AIの力で大幅に効率化します。DaVinci Resolve/Fusion StudioやNukeなど、OFX対応のVFXツールで使用可能です。
主な特徴とポイント
- 複数の入力方法に対応 - マーキー選択、ガイドポイント配置、手動ロトワークからの粗いマスク、さらには「person」「car」などのテキストプロンプトまで使用可能
- 高いトラッキング性能 - ほとんどのモードで最大32オブジェクト、テキストモードでは64オブジェクトまで同時追跡可能
- 豊富な調整オプション - AI処理による追加調整に加え、エッジのフェザリングや拡張などの標準的なコントロールパラメータも利用可能
- 実績あるAIモデルを採用 - MetaのSAM 3(画像セグメンテーション)とVitMatte(マット生成)という公開されているAIモデルをベースに構築
- コスト効率の良い選択肢 - ネイティブAIマット生成ツールやサードパーティアドオンに比べて手頃な価格設定
VFX制作の効率化に期待
VFX制作において、動画から人物や車などのオブジェクトを精密に切り抜くマスク作業は非常に時間がかかる工程として知られています。特に複雑な動きをする被写体や、髪の毛のような細かいディテールが必要な場合、アーティストが手動で何時間、時には何日もかけて作業することも珍しくありませんでした。
ONYX Ai Matte 2.5は、そうした時間のかかる作業をAIで自動化し、「プロダクション品質」のマットを短時間で生成することを目指しているようです。テキストプロンプトでの指定まで可能になっているのは、使いやすさの面で大きな進歩と言えそうですね。
楽園からのひとこと
ロトスコープってVFX制作で本当に時間がかかる作業なので、これは現場の人にとって救世主のようなツールですよね。特にテキストプロンプトで「この人」「あの車」って指定できるのが便利そうです。プロダクション品質のマットが短時間で作れるなら、制作スケジュールにも余裕が生まれそうで期待大です。





