AIの能力はどんどん進化しているのに、なぜかクリエイティブな文章だけは全然うまく書けない──そんな疑問に対する答えが専門家の調査で明らかになったとのことです。
どうやら現在のAIモデルが創作力に欠ける理由は、初期の「何でも書ける」状態から、安全性やビジネス用途を重視して制約を増やしすぎたことにあるようです。
なぜAIの文章力は伸び悩んでいるのか
- 事前学習の問題:インターネット上の膨大なテキストを「量重視」で学習するため、質の悪い文章も混じって学習してしまう
- 事後学習での制約:安全性や正確性を重視するあまり、政治的偏見や不適切コンテンツを避ける制約が多すぎる
- 評価基準の硬直化:「感嘆符は最大2つまで」などの細かいルールで縛りすぎて、自由な発想が抑制されている
- 均質化の進行:制約が増えるほど出力が無難で画一的になり、個性や独創性が失われる
特に興味深いのが、大手AI研究所の文章評価者が語った具体例です。AIが「全体的にBの方が優れている」と感じても、「Bには感嘆符が3つ含まれていた」という理由だけでAを選んでしまうケースが多発しているとのこと。
OpenAIのサム・アルトマンCEOも、将来のGPT-6やGPT-7でさえ「本物の詩人が書いたまあまあのクオリティの詩」程度しか生み出せないかもしれないと認めているそうです。一方で気候変動の解決や宇宙植民地の建設は可能になると予測しているあたり、AIの得意・不得意分野がはっきりと分かれていることが分かりますね。
楽園からのひとこと
これは映像制作やCGクリエイターにとっても重要な話題だと思います。AIツールがどんどん便利になっているけど、結局のところ「人間らしい感性」や「型破りなアイデア」はまだまだ人間の独壇場なんですね。AIに頼り切るのではなく、むしろAIが苦手な部分こそ私たちクリエイターの価値が発揮される領域かもしれません。個人的には、この「制約だらけで無難になる」という問題は、企業のクリエイティブ制作でも似たような現象が起きがちなので、なんだか親近感を覚えました(笑)




