※ 本記事は上記出典をもとに、CGParadise編集部が独自に解説・編集したものです。詳細は元記事をご確認ください。
AIによるサイバー攻撃が新たな局面を迎えているとのことです。AnthropicのClaude Mythos Previewが企業ネットワークの完全乗っ取りを自律的に実行できることが、イギリス政府機関のテストで確認されたと報告されています。これを受けて技術専門家のDrew Breunig氏は、セキュリティ対策が「どちらがAIにより多くお金をかけるかの勝負」になりつつあると分析しているとのことです。
【Claude Mythos Previewとは】高度なサイバー攻撃AI

Claude Mythos Previewは、Anthropicが開発した高度なAIモデルで、特にサイバー攻撃性能が高いことで知られています。一般公開はされておらず、重要なソフトウェア開発元などの限られた組織にのみ提供されているという状況です。
驚異的なハッキング性能が実証
イギリス政府のAI Security Institute(AISI)が実施した「The Last Ones」テストでは、企業ネットワークへの攻撃を32段階に分けて評価したとのことです。情報収集からネットワーク全体の乗っ取りまで、実際のサイバー攻撃のフルプロセスを再現したテストだったと報告されています。
- テスト結果の圧倒的差:GPT-5.4など他の最新AIモデルと比較テストを行った結果、32個の全課題を完遂できたのはClaude Mythos Previewのみだったとのことです。10回のテストで3回も全課題をクリアしているのは驚異的ですね
- 膨大な処理能力を活用:1回のテストで最大1億トークンを使用し、それでも性能の伸びが頭打ちにならなかったと確認されています。CGパラダイス的には、この継続的な学習・改善能力こそが従来のツールとの決定的な違いだと感じます
- コストは約20万円/テスト:1億トークンの処理にかかる費用は入力25ドル、出力125ドル(合計約2万円)×10回で約20万円。高額ですが、企業のセキュリティ投資と考えれば妥当な範囲かもしれません
「AI投資額勝負」の時代へ
この状況を受けてBreunig氏は、セキュリティ対策の根本的な変化を指摘しています。従来のパッチやファイアウォールによる「静的な防御」ではなく、「攻撃側より先にAIで脆弱性を発見する」という動的な競争になっているとのことです。
つまり、守る側は攻撃者がAIを使って脆弱性を悪用する前に、より多くのトークン(=予算)を投じてAIに脆弱性を見つけさせる必要があるということですね。これは従来のセキュリティ対策とは全く異なるアプローチです。
オープンソースの重要性が再評価
興味深いのは、この状況でオープンソースソフトウェアの価値が再評価されていることです。LiteLLMやAxiosなどで悪意あるコードの混入問題が発生したことを受け、外部ライブラリへの依存を見直す動きが出ているとのことです。
ただしBreunig氏は単純に「依存関係を断つ」のではなく、オープンソースライブラリに対してAIを活用した継続的なセキュリティ監査を行うべきだと提案しているようです。
CGParadise的視点:クリエイター業界への影響
この動向は、CG・映像制作業界にも大きな影響を与えそうです。私たちが日常的に使っているBlender、Maya、After Effectsなどのツール、そしてGPUドライバーやレンダリングファームまで、すべてがサイバー攻撃の対象になり得る時代になったということですからね。
特にクラウドベースのレンダリングサービスや、オンラインでプロジェクトを共有するワークフローが当たり前になっている現在、制作会社やフリーランサーも「AIセキュリティ投資」を真剣に検討する必要があるかもしれません。
また、制作ツールのアップデートやプラグインの導入時にも、従来以上に慎重な検証が求められるようになりそうです。便利な新機能やAIアシスタント機能の裏に、巧妙に仕組まれた脆弱性が隠れている可能性も考慮しなければなりません。
一方で、この技術をポジティブに活用すれば、制作パイプラインのセキュリティ監査を自動化したり、不正なファイルの混入を事前に検出したりすることも可能になるでしょう。結局のところ、AIを味方につけるか敵に回すかは、私たちの投資と理解次第ということですね。

AIハッキングって聞くとSF映画みたいだけど、もう現実なんだよね。クリエイターのみんなも、作品データや個人情報を守るために、セキュリティ対策をしっかり考えておいた方がいいと思うよ!
出典
GIGAZINE「セキュリティが破られるかどうかは「どちらがAIにより多くお金をかけるか」の勝負になりつつある」
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